北八ヶ岳八千穂高原エリアの標高2,115mに位置する「白駒池」。
通年を通して ” 八ヶ岳の深い自然 “ に手軽にふれられるエリアでハイキングから登山、美しい風景などを楽しめます。
この記事では、「白駒池」のベストシーズンや楽しみ方から特徴、ハイキング・登山コース、服装、ツアー、周辺の温泉宿情報などをご案内いたします。
「白駒池」特徴は?
●「白駒池」特徴は?
・原生林が広がる「苔の森」に囲まれている!
・白駒峰の噴火で造られた堰止湖!
・面積11.4ha、周囲長1.35km、水深最大8.6m、透明度5.8m!
・白駒の池駐車場から徒歩約15分のアクセス!
・白駒池を1周(約30〜40分)できる遊歩道あり!
・湖畔に宿泊できる2軒の山小屋(白駒荘・青苔荘)あり!
白駒峰の噴火で大石川がせき止められて造られた堰止湖である「白駒池」。
出典:photo AC(白駒池 青空の夏)
標高2,100m以上の湖のなかで日本最大を誇り、水深最大8.6mに対して透明度は5.8mもある澄んだ湖です。
白駒池はコメツガ、トウヒ、シラビソの原生林と苔が絨毯のように広がる「苔の森」に囲まれており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
出典:photo AC(神秘的な「苔の森」)
この「苔の森」には485種類の苔が生息していて、日本蘚苔類学会から ” 日本の貴重なコケの森 “ にも選定されています。
10ヵ所にエリア分けされた「苔の森」には各森に名前があり、ジブリ映画の世界観を感じる「もののけの森」と名付けられた場所もありますよ!
「もののけの森」は白駒池周辺のなかでも、最も苔が美しい場所と言われています。
白駒の池駐車場から徒歩約15分とアクセスも手軽で、約30〜40分で周回できる遊歩道も整備されています。
また、湖畔には通年営業の宿泊もできる山小屋(白駒荘・青苔荘)もあり便利です。
「白駒池」ベストシーズン・楽しみ方は?
出典:photo AC(白駒池 紅葉が美しい秋)
*紅葉の種類:ドウダンツツジ、ナナカマド、ダケカンバ
*その年の気象条件によって変化します。
*特に人気の高い時期なので朝から駐車場が混雑します。
*6月中旬〜7月下旬頃に苔が生えそろいます。
*6月上旬頃まで雪が残る場所もあります。
*10月中旬以降は雪が降る日もあります。
*特にハイキング・登山慣れしていない方は雪のない時期をおすすめします。
*苔も生えそろい青々とした深い緑を楽しめる時期です。
*夏でも標高が高いため、気温は上がっても「22〜23℃」程度です。
*早朝・夜間は「10℃」近くまで下がる日もあります。
*全面凍結した白駒池でスノーシューを楽しめます。
*11月から12月中旬頃や3月下旬以降は氷の厚さが不十分な場合がありますのでご注意ください。
●「白駒池」冬季アクセスについて
②苔の森を楽しむ!
③ハイキング・登山を楽しむ!
④スノーシューを楽しむ!
⑤星空・夕焼け・朝焼けを楽しむ!
訪れる季節によって、様々な絶景や体験を楽しめる「白駒池」。
一番人気があるのは「9月下旬〜10月中旬頃」の紅葉の秋で、白駒池のベストシーズンとも言える時期です。
出典:photo AC(白駒池 紅葉 水鏡となる湖面)
特に風のない穏やかな晴天時には、色とりどりの紅葉が白駒池の湖面に映り素晴らしい絶景を生み出します。
ただし、紅葉時期は平日でも駐車場がとても混雑するので車で行かれる方は、早朝に訪れるのが良いでしょう。
ハイキング・登山に向いている時期は「6月中旬〜10月下旬」にかけてです。
6月中旬から7月頃に苔が生えそろうので「苔の森」散策にも適していますし、雪がないので初心者の方も安心して歩けるでしょう。
出典:photo AC(白駒池 しっとりと落ち着いた苔の森)
また、一般的にアウトドアに向かない梅雨時は ” 苔の観察 “ にはうってつけの時期とも言われています。
水を湛えた緑一面に広がる苔は、生き生きとした美しい姿を見せてくれます。
苔が生えそろい八ヶ岳の深い緑を楽しめる「7月・8月」は気候的にもおすすめの時期です。
出典:photo AC(緑豊かな白駒池と白駒荘)
標高2,115mの白駒池は、夏でも気温は「22〜23℃」程度です。
うだるような夏の暑さを凌ぐには、まさに最適で森林浴がとても気持ち良い季節です。
全面凍結した白駒池でスノーシューを楽しみたい方は「12月下旬〜3月中旬頃」が良いでしょう。
他の季節では見ることの出来ない白銀の世界と自然の厳しさを体験できます。
(厳冬期の白駒池)
冬季は国道299号線が通行止めとなるため、アクセス方法がスノートレッキング(3時間以上)か雪上車(白駒荘宿泊者限定)となるのでお気を付けください。
そして、一年中楽しめるのは八ヶ岳の澄んだ夜空に広がる星々や刻一刻と空が変化する美しい夕焼け・朝焼けです。
出典:photo AC(白駒池 秋の夕景)
白駒池の畔には、白駒荘・青苔荘の2軒の山小屋があるので泊まりで星空鑑賞するのもおすすめです。
ちなみに、白駒荘では湖が凍結していないグリーンシーズンに「湖上星空ボート体験(1日3組限定)」も開催しています。
出典:photo AC(白駒池 秋の夜空(天の川))
夜が訪れ、星々が輝く白駒池でボートを漕ぎ星空を心のゆくまま満喫できるプランです。
空だけではなく湖面にも星が写り、まるで星々に包まれているような特別な空間が広がります。
都会では決して見ることのできない星空は、ロマンチックで感動的な光景ですよ!
また、白駒荘より少し離れた場所にある青苔荘では、テント場があり一年を通してテント泊が可能です。
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●湖上星空ボート体験が楽しめる「白駒荘」
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●テント場のある山小屋「青苔荘」(宿泊・テント場 完全予約制)
「白駒池」ハイキング・登山コース
引用:佐久穂町観光協会 白駒の池・苔と原生林 | 長野県佐久穂町観光協会公式ホームページ 旅行・観光情報 (yachiho-kogen.jp)
*トイレ(有料)あり。
↓↓↓(約15分)
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・「白駒荘」「青苔荘」「高見石」への分岐
*周遊コースは「白駒荘」「青苔荘」のどちらの道でも1周できます。
*白駒荘ではランチ・カフェ営業もあり。
↓↓↓(約30~40分)
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・白駒の池駐車場へ戻る
白駒池周遊コースは、木道が整っていて歩きやすく「苔の森」をのんびりとハイキングしたい方におすすめです。
出典:photo AC(左:白駒池の入口 / 右:木漏れ日がさす苔の森) |
特に「にゅう方面」への登山道付近「もののけの森」は、” 最も苔が美しい “ と言われています。
コース途中にある「白駒荘」では、ランチ・カフェ営業もおこなっています。
出典:photo AC(早朝の白駒池)
*トイレ(有料)あり。
↓↓↓(約15分)
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・「白駒荘」「青苔荘」「高見石」への分岐
*ここの分岐で「高見石」を目指すコースと「白駒荘付近」から「高見の森」を抜けて行く2つのコースがあります。
↓↓↓(約45分)
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・高見石小屋
*トイレ(有料)・宿泊・テント泊ができる山小屋です。
*名物「あげパン」が大人気。
*裏手から大きな岩がゴロゴロした高見石へ登ります。
↓↓↓
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・高見石
*眼下に原生林に囲まれた「白駒池」の眺望を楽しめます。
↓↓↓(約50分)
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・白駒の池駐車場へ戻る
白駒池から高見石を目指すコースで、プチ登山をしたい方向けです。
片道60分ほどでアクセス可能ですが、登山道は岩がゴロゴロしており急登もあるので足元に注意してください。
(白駒池から高見石山荘へ続く登山道)
高見石直下に「高見石小屋」があり、5種類(きなこ、ココア、抹茶、チーズ、黒ゴマ)の「あげパン」が食べれます。
(大人気!高見石小屋 あげパン)
「あげパン」は、混雑時には午前中で売り切れてしまう人気商品ですので、食べたい方は早めに行った方が良いでしょう。
*だいたい朝10時から販売してるようです。
*絶対に食べたい方は、事前に問い合わせしてみてくださいね。
高見石へは、高見石小屋の裏手から登ります。
とても大きな岩が積み重なった岩場となっていますので、ゆっくり焦らず慎重に登ってください。
高見石頂上からは、眼下に原生林に囲まれた白駒池や八ヶ岳の大展望を楽しめます。
出典:photo AC(高見石から望む白駒池)
体力に余力がある方は、合わせて白駒池を1周してみるのもおすすめです。
*木道・岩場は雨などで濡れると滑りやすいのでご注意ください。
*トイレ(有料)あり。
↓↓↓(約15分)
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・「白駒荘」「青苔荘」「高見石」への分岐
*分岐を「青苔荘」方面へ
↓↓↓(約15分)
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・分岐を周遊コースから「にゅう」方面へ
*途中に「白駒湿原」があります。
↓↓↓(約60~80分)
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・にゅう
*山頂は岩場を登った場所にあります。
*天狗岳・硫黄岳・富士山・白駒池などの眺望を楽しめます。
↓↓↓(約60分)
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・にゅう分岐
*「中山」方面へ
↓↓↓(約20分)
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・中山
*少し歩いた場所に「中山展望台」あり。
↓↓↓(約50分)
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・高見石
*眼下に原生林に囲まれた「白駒池」の眺望が楽しめます。
*直下に「高見石小屋」あり。
↓↓↓(約50分)
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・白駒の池駐車場へ戻る
「白駒池〜にゅう〜中山〜高見石」を巡る ” しっかりと登山 ” したい方向けのコースです。
こちらのコースは、約5時間近く歩ける体力があれば初心者・初級者の方でもチャレンジできるコースだと思います。
ただし、足元は岩がゴロゴロして木の根が張り出してる場所や岩場のコースとなるので、つまづいて転倒しないように注意して歩いてくださいね。
にゅう山頂には、天狗岳・硫黄岳・富士山・白駒池などの大展望が広がっています。
(にゅうから望む白駒池)
コースタイムは約4時間30分から5時間ですが、休憩を入れると更に時間がかかりますのでゆとりある登山計画を立て、遅くとも必ず!夕暮れ前には戻ってこれるようにしてください。
にゅう周辺の登山道にはトイレがありませんので「白駒の池駐車場」でトイレを済ましておき、携帯トイレを持参するのが良いでしょう。
「白駒池」服装について
出典:photo AC(白駒池 夏の朝日)
●白駒池周遊コースのハイキング・観光目的の方
→「登山の服装+トレッキングシューズ」or「動きやすい服装+スニーカー」
●高見石・にゅうなどの登山目的の方
→「体温調節できるようにレイヤリングを意識した登山の服装+登山靴」
標高2,100m以上ある白駒池周辺の気温は、標高が低い平野部と比べると「15℃」ほど低くなります。
そのため、夏でも早朝・夜間は「10℃」まで下がる日もあるので防寒着が必要です。
昼間でも長袖シャツなどがあると良いでしょう。
厳冬期の気温は「-15℃」近くまで下がる極寒の寒さとなります。
山地である白駒池では、天気の急変に注意しレインウェアは必ずお持ちください。
年間を通しての「気温・服装」について、さらに詳細を知りたい方は以下の記事(北横岳・服装について)を参考に読んでみてくださいね。
*同じ北八ヶ岳エリア「北横岳」についての記事です。
●ハイキング・登山初心者の方で「レイヤリング」について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にどうぞ!
「白駒池」ツアー情報
ここでは旅行会社が企画している「白駒池」へのツアー情報をピックアップしてご案内いたします。
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*スマートフォンでは”MENU”をクリックした画面の一番下に「キーワード検索枠」があります。
☆〈ツアープランの一例〉
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・<登山初級A>「白駒荘をクラブツーリズムで貸切!霧ヶ峰と白駒池&にゅう&高見石トレッキング 2日間」
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・<登山入門>「白駒荘をクラブツーリズムで貸切!霧ヶ峰最高峰と白駒池一周&高見石トレッキング 2日間」
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・<登山中級A>「歩いてしか行けない八ヶ岳の秘湯・本沢温泉に宿泊!天狗岳から白駒池縦走2日間」
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・<登山中級A>「八ヶ岳まるっと踏破トレイル!白駒池~黒百合ヒュッテ~天狗岳2日間」
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・<登山初級B>「八ヶ岳まるっと踏破トレイル!しらびそ小屋~にゅう~白駒池2日間」
**この他にも多彩なツアー満載!
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「白駒池」周辺の温泉宿
白駒池周辺には、温泉好きも唸らせる泉質自慢の宿、大自然を感じる秘境・秘湯宿、客室露天風呂を備えた寛ぎ宿があります。
ここでは、ハイキング・登山で疲れた体を癒す温泉宿をご案内いたします。
*以下より本ページは〈PR〉が含まれています。
創業百余年!趣ある館内と薬効の強い温泉で癒しの時を!
・風情ある湯壺に注がれる薬湯、森林に囲まれた露天風呂、内湯を楽しめます。
*露天風呂は冬季の間、閉鎖となります。
・食事は山と川の幸を一つ一つ丁寧に仕上げた「山里料理」をいただけます。
湯船からプクプク湧き出る足元湧出温泉が自慢の秘湯!
・渋の湯登山口(天狗岳)のすぐ近くです。
*冬季は白駒池へのスノートレッキングルートのひとつです。
・泉質自慢の温泉は、「東の湯」「西の湯」で楽しめます。
*足元湧出温泉は「東の湯(男湯)」のみです。
*浴場は内湯のみ、山小屋風の素朴な宿。
創業明治21年!希少な鉄炭酸泉×滝の音が心地よい秘湯宿
・「おしどり隠しの滝」を見下ろすロケーションにある宿です。
・温泉は四季の景色を望む「展望風呂」や窓を開けて露天風呂として楽しめる湯舟、自家源泉かけながし「冷泉の打たせ湯」を24時間(清掃時以外)満喫できます。
・客室は「滝と渓流を眺める和室」「自然に包まれた山側和室」を選べます。
創業大正12年!珍しい2種類の混合泉!秘境・横谷渓谷に佇む温泉宿
・温泉は ” 鉄分と炭酸ガス “ を多く含んだ自家源泉を楽しめます。
・大浴場には「巨石露天風呂」「渓流露天風呂」「貸切露天風呂(有料)」「内湯」を満喫できます。
・客室は「露天風呂付特別室」のご用意もあり。
・食事は3種類の和食会席膳(匠・雅・月)」を選べます。
温泉露天風呂付き客室を備えた寛ぎの宿!
・泉質は肌への刺激が少なく柔らかい「単純温泉」です。
・大浴場では木々に囲まれた「岩造りの露天風呂」「檜風呂」、2つの野遊び貸切露天風呂(有料)を楽しめます。
・客室はタイプの異なる「温泉露天風呂付き客室」「檜の内風呂客室」「二間続きの和室」などのご用意あり。
・食事は「山味懐石料理+馬刺し」「信州満喫懐石(信州牛&馬刺し&イワナ塩釜焼き)」「信州牛のとろける藍しゃぶ」などをいただけます。
●「白駒池」から車で約60〜90分の諏訪湖周辺にも温泉宿があります。
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アゴダ
「白駒池」アクセス
車でのアクセス
●車でのアクセス
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②中央自動車道 須玉IC →国道141号・国道299号経由(約70分)→「白駒の池駐車場」
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③上信越自動車道 佐久IC →国道141号・国道299号経由(約70分)→「白駒の池駐車場」
●「白駒の池駐車場」について
・営業時間:24時間
・駐車料金:二輪車 200円 / 普通車 600円 / マイクロバス 1,200円 / 大型車 1,800円
・トイレ:有料
*詳細は「南佐久北部森林組合(白駒の池入り口有料駐車場)」からご確認ください。
●国道299号(メルヘン街道)の冬季閉鎖について
●「白駒池」冬季アクセス
②雪上車(白駒荘の宿泊者限定)
*スノートレッキングは「北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅・奥蓼科渋の湯・八千穂高原スキー場」から入山し3時間以上かかりますので、体力・技術に不安がある方は雪上車でアクセスしてください。
公共交通機関
●電車・路線バス
*詳細は「アルピコ交通公式サイト」からご確認ください。
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②佐久平駅 麦草峠行きバスに乗車(約90分) →白駒池入口
*詳細は「千曲バス株式会社公式サイト」からご確認ください。
「白駒池」まとめ
今回は、「白駒池」のベストシーズンや楽しみ方から特徴、ハイキング・登山コース、服装、ツアー、周辺の温泉宿情報などをご案内いたしました。
①「白駒池」特徴は?
②「白駒池」ベストシーズン・楽しみ方は?
③「白駒池」ハイキング・登山コース
④「白駒池」服装について
⑤「白駒池」ツアー情報
⑥「白駒池」周辺の温泉宿
⑦「白駒池」アクセス
八ヶ岳の豊かな原生林に囲まれ大自然の息吹を感じられる「白駒池」。
ご興味のある方は、ぜひ!足を運んでみてくださいね!