長野県に位置する中央アルプス「千畳敷カール」。
標高は2,612mもありますが、駒ヶ岳ロープウェイが運行しており気軽に観光やトレッキングを楽しめる絶景スポットです。
また、初心者から上級者向けの登山コースもあり、多くの登山愛好者も訪れます。
この記事では、「千畳敷カール」のベストシーズンや紅葉の様子、登山初心者でも登れるコースから服装、ツアー情報、アクセスまでご案内いたします。
「千畳敷カール」ベストシーズンや特徴は?
(夏の千畳敷カール)
①残雪期が終わり高山植物が芽吹く「夏」
*7月上旬頃までは残雪がある場合があります。
②紅葉が鮮やかに色づく「秋」
*紅葉は9月上旬頃から徐々に始まります。
①標高2,612mまで駒ヶ岳ロープウェイで一気に上れ気軽に絶景観光ができる!
②レストラン&カフェ・大浴場完備の「ホテル千畳敷」があり宿泊できる!
③千畳敷カールにはトレッキングを楽しめる遊歩道あり!
④千畳敷カールから初心者から上級者向けの登山コースもあり!
*初心者向け(木曽駒ヶ岳)・上級者向け(宝剣岳など)
⑤駒ヶ岳ロープウェイが一年中運行しているので「春・夏・秋・冬」も観光可能!
⑥千畳敷カールでは「春スキー(4月中旬〜5月下旬)」も楽しめます。
*春スキーは「Tバーリフト」か「バックカントリー」になります。
駒ヶ岳ロープウェイで行く標高2,612mの中央アルプス千畳敷は、今から約2万年前に、氷河のゆったりとした流れにより浸食されて形成されたカール(半円形の窪地)で、畳を1,000枚敷いた広さがあることから「千畳敷カール」と呼ばれています。
引用元:中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ 千畳敷カール・駒ヶ岳周辺ガイド | 中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ (chuo-alps.com)
千畳敷カールの観光や登山のベストシーズンは、7月から10月の夏と秋です。
夏の高山植物で華やぐ「千畳敷カール」の絶景を楽しみたい方は、7月中旬から8月下旬頃が見頃となります。
千畳敷カール周辺では「チングルマ」「ミヤマキンバイ」「シナノキンバイ」「シナノオトギリ」「ミヤマリンドウ」など可愛らしい花々が咲きます。
写真提供:駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト(上:8月上旬の千畳敷カール / 左下:7月上旬のタカネザクラ / 右下:7月下旬のコバイケソウ) |
赤や黄金色に染まった紅葉を満喫したい方は、9月下旬から10月中旬頃が良いでしょう。
(紅葉の千畳敷カール)
また、駒ヶ岳ロープウェイが通年運行(メンテナンス運休あり)しているので四季を通して観光などを楽しめます。
冬は霧氷や一面に広がる真っ白な雪景色、残雪期には春スキーも!
写真提供:駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト(千畳敷カール 霧氷)
そして、標高2,612mの千畳敷カールから夜空いっぱいに輝く星空や生命の息吹を感じるご来光、雲海を望みたい方はレストラン&カフェ・大浴場完備の「ホテル千畳敷」に宿泊するのもオススメです。
(千畳敷カールからの星空)
写真提供:駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト
☆彡標高2,612m!天空の大パノラマ「ホテル千畳敷」は【アゴダ】からも予約可能です!
〈PR〉
アゴダ
「千畳敷カール」紅葉の様子
ここでは「千畳敷カール」の紅葉の様子を少しですがピックアップしてご案内いたします。
写真提供:駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト(紅葉の千畳敷カール 9月下旬)
写真提供:駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト(紅葉のホテル千畳敷周辺 10月上旬)
写真提供:駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト(紅葉の千畳敷カール 10月下旬)
「千畳敷カール」遊歩道・登山初心者OKのコースは?
引用元:中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ 日帰り登山・トレッキングなら千畳敷カール・木曽駒ヶ岳へ | 中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ (chuo-alps.com)
「千畳敷カール」遊歩道について
●「千畳敷カール」遊歩道の特徴
・整備されているが足元は砂利や岩でゴツゴツしています。
・夏はお花畑、秋は紅葉を楽しみながら散策できます。
・南アルプス・晴天時には富士山も望めます。
ロープウェイを降りて併設のホテル千畳敷から1周約40分の整備された遊歩道があります。
整備はされていますが、いわゆるアスファルト舗装されているわけではなく道は砂利や岩でゴツゴツしていますので足元に気を付けてくださいね。
出典:photo AC(千畳敷カール:遊歩道の様子) |
高山植物は6月下旬から雪解けと共に徐々に咲き、7月中旬から8月はお花畑、秋は赤やオレンジ、黄金色に染まる紅葉を楽しみながら絶景トレッキングを楽しめます。
(千畳敷カール遊歩道:剣ヶ池周辺の紅葉)
登山初心者でもOKなルート
「千畳敷カール」から登山初心者でも楽しめるルートは中央アルプス最高峰「木曽駒ヶ岳」です。
*雪のない時期のみです。初心者の方の雪山デビューにはオススメできません。。
●木曽駒ヶ岳へのルート(往復:約4時間~5時間)
(約20分)
↓↓↓
②八丁坂分岐点を「八丁坂」方面へ
(約30分~40分)
・急な登り坂で体力的に一番シンドイ!
↓↓↓
③乗越浄土:標高2,850m
(約20分)
・山小屋:宝剣山荘(有料トイレ)、少し先に天狗荘(有料トイレ)
・なだらかな稜線歩きを楽しめます!
↓↓↓
④中岳:標高2,925m
(約40分)
・山小屋:駒ヶ岳頂上山荘(有料トイレ・テント場)
・なだらかな稜線歩きを楽しめます!
↓↓↓
⑤木曽駒ヶ岳:標高2,956m
・山小屋:駒ヶ岳頂上木曽小屋(有料トイレ)
千畳敷カールから初心者でも楽しめるルートは中央アルプス最高峰の「木曽駒ヶ岳」へ登るルートです。
千畳敷カールの遊歩道から分岐点を「八丁坂」方面へと登ります。
八丁坂は岩がゴロゴロしている急な登り坂となり、体力的に一番キツイ場所になりますので足元に注意しながら登りましょう。
(木曽駒ヶ岳へ続く登山道:八丁坂)
30分から40分ほど登れば「乗越浄土」へ到着です。
ここから「中岳」「木曽駒ヶ岳」へは山歩きの最大のお楽しみ!絶景を見ながら、なだらかな稜線歩きを楽しめます!
(中岳から木曽駒ヶ岳へ)
「乗越浄土」「中岳」「木曽駒ヶ岳」のポイントには山小屋があり有料ですがトイレもあるので安心です。
駒ヶ岳頂上山荘の前にはテント場もあります。
(木曽駒ヶ岳山頂からの景色)
ぜひ!登山装備をしっかりとして、3,000m級の大パノラマ登山をお楽しみくださいね!
千畳敷カール・木曽駒ヶ岳での注意点
●千畳敷カール・木曽駒ヶ岳での注意点
②高山病に注意!(2,500m以上から発症リスクあり)
③ペット同伴NG!
④登山道以外は「立入禁止地区」です!
⑤外来種の持ち込み禁止!
⑥ゴミは持ち帰りましょう!
⑦動物・植物・昆虫・枯れ木などの持ち帰り禁止!
長野県登山安全条例により「登山計画書」の提出が義務化されています。
木曽駒ヶ岳方面などへ登山をする方は必要になりますので、詳細や登山計画書の様式は以下の「駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト」よりご確認ください。
登山計画書提出義務化について | 中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ (chuo-alps.com)
また、標高2,500m以上から発症リスクがある高山病にもご注意ください。
万が一、体調が悪くなった際は無理をせず下山するのが一番良いです。
そして、千畳敷カールの美しい大自然保護のために③〜⑦を必ず守りましょう。
〈PR〉
エルブレスオンラインストア
「千畳敷カール」気温と服装
気温について
引用元:一般社団法人 駒ヶ根観光協会 初めての駒ヶ根観光|信州駒ヶ根ガイド|一般社団法人駒ヶ根観光協会オフィシャルサイト (kankou-komagane.com)
標高2,612mに位置する「千畳敷カール」の気温は麓の駒ヶ根高原(菅の台バスセンター)より10℃ほど低いとお考えください。
ちなみに、駒ヶ根高原の標高は850mになりますので標高の低い都市部などから行く場合は、いつも生活している時の気温より約15℃前後の気温差があります。
都心部では30℃超えのうだるような暑さが続く真夏の8月でも、千畳敷カールでは昼間でも20℃ほどしか上がらず過ごしやすいでしょう。
ただ、早朝や夜間は冷えますのでご注意ください。
そして、冬の訪れは早く10月中旬頃には例年、初雪が観測されます。
12月には最高気温も0℃以下となり、1月・2月になると最低気温は-20℃を下回る厳しい寒さとなります。
服装について
●遊歩道トレッキングが目的の方
(服装は体温調節がしやすい重ね着を意識しましょう)
・当日の気温に合わせた防寒着が必須。
・吸水速乾性のあるインナーだと尚良し。
・日差し避けや防寒用の帽子。
・突然の雨に備えてレインウェアも必須。
・遊歩道散策にはトレッキングシューズ・登山靴がベスト。
(持っていない場合は、履きなれたスニーカー)
●木曽駒ヶ岳へ登山が目的の方
・当日の気温に合わせた防寒着が必須(特に休憩時)。
・吸水速乾性のあるインナー。
・日差し避けや防寒用の帽子。
・突然の雨に備えてレインウェア必須(防寒着の代わりにもなり便利)。
・必ず登山靴で登りましょう。
千畳敷カールは標高2,612mの位置にあるため、麓との気温差は約10℃にもなります。
よって観光のみ、トレッキング・登山目的かかわらず当日の気温に合わせた防寒着は必須アイテムです。
7月・8月はウィンドブレーカーや長袖シャツなど、残雪期の6月や9月・10月の紅葉シーズンにはフリースや薄手のダウンなどで上手に体温調節をしてくださいね。
特に遊歩道トレッキングや木曽駒ヶ岳登山に行かれる方は、歩いて暑くなったらすぐ脱げる、休憩して寒さを感じたらパッと着れるような重ね着を意識した服装で行きましょう。
さらに汗冷えによる低体温症を防ぐためにも、インナーは吸水速乾性のあるタイプを選ぶと良いです。
千畳敷カールから木曽駒ヶ岳へ登山に行かれる方は、必ず登山装備の服装・登山靴で!
トレッキング目的の方もトレッキング用や動きやすい服装、そして遊歩道は砂利、石でゴツゴツしていますので足元はトレッキングシューズが歩きやすくオススメです。
また、標高が高いため夏は気温が20℃程度でも晴れていれば日差しがとても強いので帽子があると良いでしょう。
トレッキング・登山目的の方はレインウェアは必須アイテムになりますので忘れずにお持ちください。
●初心者の方で服装選びについて、もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください!
「千畳敷カール」ツアー情報
ここでは各旅行会社より企画されている「千畳敷カール」を巡るツアー情報をピックアップしてご案内いたします。
〈PR〉TOPから”MENU”をクリックしキーワード検索「千畳敷カール」など→「出発地から絞り込み」でツアーを検索できます。
☆彡ツアープランの一例
/
・「ひとり旅!ミニハイキング付き千畳敷カール+昼神温泉」
/
・「登山入門!千畳敷カールから宝剣山荘までの日帰りプラン」
/
・「千畳敷カール+立山黒部アルペンルート+白馬を巡る3日間」
*「ひとり旅」「女性限定ひとり旅」プランなど多種多様なツアーが満載!
〈PR〉
☆彡HISからは以下などのツアープランあり!
【東京発】【BLACK FRIDAY】白銀の世界!千畳敷・駒ケ岳ロープウェイ&富士山×五重塔の絶景コラボ「新倉富士浅間神社」 不動温泉2日間
「千畳敷カール」アクセス
●車でアクセスする場合
●菅の台バスセンター駐車場について
・二輪車 1日 200円
・350台駐車可能・24時間営業・トイレ完備
*菅の台バスセンター駐車場が満車の場合は臨時駐車場あり。
*満車の場合のみ開場しますのでスタッフの方の指示に従ってください。
●電車でアクセスする場合
●高速バスでアクセスする場合
・バスタ新宿(約3時間30分)→駒ヶ根IC下車 / 路線バス「女体入口」から乗車(約33分) →駒ヶ岳ロープウェイ「しらび平駅」(約7分)→千畳敷駅 着
/
②名古屋方面(名鉄バスセンターより高速バス)
・名鉄バスセンター(約2時間30分)→駒ヶ根IC下車 / 路線バス「女体入口」から乗車(約33分) →駒ヶ岳ロープウェイ「しらび平駅」(約7分)→千畳敷駅 着
/
③大阪方面(阪急三番街バスターミナルより高速バス)
・阪急三番街バスターミナル(約4時間30分)→駒ヶ根IC下車 / 路線バス「女体入口」から乗車(約33分) →駒ヶ岳ロープウェイ「しらび平駅」(約7分)→千畳敷駅 着
〈PR〉
たびらいレンタカー予約
「千畳敷カール」まとめ
今回は、「千畳敷カール」のベストシーズンや紅葉の様子、登山初心者でも登れるコースから服装、ツアー情報、アクセスまでご案内いたしました。
①「千畳敷カール」ベストシーズンや特徴は?
②「千畳敷カール」紅葉の様子
③「千畳敷カール」遊歩道・登山初心者OKのコースは?
④「千畳敷カール」気温と服装
⑤「千畳敷カール」ツアー情報
⑥「千畳敷カール」アクセス
年間を通して中央アルプスの大自然を満喫できる「千畳敷カール」。
ご興味のある方は、ぜひ!足を運んでみてくださいね!