北海道松前郡に位置する “ 日本100名城 “ のひとつである「松前城(別名:福山城)」。
寺町や松前藩屋敷を含む周辺は「松前公園」として整備されており、「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所でもあります。
この記事では、春の観光にピッタリ!「松前城」桜の特徴や見頃・見どころ、桜まつり日程にツアー情報などをご案内いたします。
「松前城」桜の特徴
(松前城の桜)
●「松前城」桜の特徴は?
・松前生まれ「松前育成品種」が約100種類!
・桜の開花時期が異なるので約1ヶ月の期間楽しめる!
*「早咲き」「中咲き」「遅咲き」の桜があります。
・松前の桜の約8割はゴージャスな「八重咲き」!
・「日本さくら名所100選」に選出されている!
松前城の位置する松前公園には、約250種1万本もの桜が植えられています。
250種類の内、約100種類は松前生まれの「松前育成品種」で珍しい桜を見ることもできます。
松前を代表する桜の品種は日本で一般的なソメイヨシノではなく淡紅紫色の八重咲き「南殿(ナデン)」です。
(松前の代表的な桜「南殿」)
ソメイヨシノは基本的に花びら5枚の儚い美しさのある一重咲きですが、「南殿」は12から15枚の花びらをつける桜です。
本州にも「南殿」と呼ばれる別品種があり、区別するため「松前早咲(マツマエハヤザキ)」という別名があります。
*松前では一般的に「南殿」と呼ばれている為、ここでは「南殿」と記載。
そして、桜の種類が豊富な松前では「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と開花時期が異なるので、約1ヶ月も春爛漫の桜景色を満喫できます。
また、松前の桜は花びらが数多く重なって咲くゴージャスな「八重咲き」が約8割を占めるので華やかなお花見を楽しめるでしょう!
ちなみに、「八重咲き」となる桜の栽培品種をまとめて「八重桜」と呼んでいます。
「松前城」桜の見頃は?
松前城(松前公園)の桜の見頃は、例年「4月下旬〜5月中旬頃」となります。
*「早咲き」「中咲き」「遅咲き」の桜があり開花・見頃が異なります。
●「早咲きの桜」例年の時期
・南殿 / 松前城前など。
・染井吉野 / 松前城前など。
・大山桜 /第二公園など。
●「中咲きの桜」例年の時期
・雨宿 / 松前城周辺など。
・糸括 / 松前城周辺など。
・幸福 / 新桜見本園など。
●「遅咲きの桜」例年の時期
・関山 / 松前城周辺など。
・普賢象 / 桜見本園など。
・兼六園菊桜 / 新桜見本園など。
上記は松前公園の「早咲き」「中咲き」「遅咲き」の例年の見頃です。
例年では、4月下旬頃から早咲きのソメイヨシノや南殿が開花し満開を迎えます。
その後、5月上旬には中咲きの雨宿、幸福などが続き、5月中旬からは関山や兼六園菊桜などが次々と開花します。
(松前公園 花染井)
約1ヶ月近く様々な種類の桜が咲くので、何度訪れても趣の違う桜景色を楽しめるでしょう!
*近年では全国的に桜の開花・満開が早まる傾向にあります。
*2023年度は、松前公園の桜も昭和57年に観測を開始して以来、例年よりも16日も早い開花となりました(染井吉野標準木 2023年の開花が4月11日)。
☆松前城(松前公園)へお花見にお出かけの際は、以下のサイトも参考にしてみてください。
「松前城」桜の見どころ
「松前城」×「桜」
(松前城と桜の共演)
松前公園の桜定番スポット「松前城」。
北海道内では唯一の「日本式城郭」×「桜」のコラボレーションを楽しめる場所です。
ちなみに、函館の人気桜スポット「五稜郭」は西洋式城郭です。
●松前城についての豆知識
戊辰戦争時、土方歳三率いる旧幕府軍に落城した歴史があります。
後に取り壊しの命を受けましたが、三層の木造天守や本丸御門、東塀が残され昭和16年には国宝に指定されました。
ところが、昭和24年6月に町役場の火災による飛火が原因で木造天守は焼失してしまいます。
現在の天守は、昭和35年に再建された鉄筋コンクリート製で松前城資料館として北前船関連資料、甲冑などが展示されています。
松前公園の三大名木
●三大名木
・血脈桜(けちみゃくざくら)/ 場所:光善寺
・蝦夷霞桜(えぞかすみざくら) / 場所:龍雲院
松前公園内には「三大名木」と言われる桜があります。
まずひとつは、天神坂にある「夫婦桜」です。
(天神坂にある夫婦桜)
なんと!この桜は1本の幹からソメイヨシノと南殿が生えている珍しい木で、寄り添うように花を咲かすので「夫婦桜」と命名されました。
二つめは、南殿の親木となる「血脈桜」で推定樹齢300年以上とされる古木です。
光善寺で見ることができます。
(光善寺の血脈桜)
そして、三つ目は元北海道大学教授の館脇操博士に命名された龍雲院の「蝦夷霞桜」です。
桜のトンネル
(松前公園 桜のトンネル)
松前城を背に歩き桜見本園を通り過ぎ、新桜見本園・第二公園と続く道が春は「桜のトンネル」となります。
自然豊かなのんびりとした雰囲気と頭上に降り注ぐような桜景色を楽しめるでしょう。
桜見本園・新桜見本園
昭和48年、北海道の学術自然保護地区に指定された ” 生きた桜図鑑 ” と言われる「桜見本園」も見どころのひとつです。
桜見本園の開園は、昭和40年(1965)で古くからある品種に加え新たに開発された品種を含め約110種・300本の桜が植栽されています。
また、桜見本園から桜のトンネル付近にある「新桜見本園」も約100品種・110本の様々な桜を楽しめるスポットとなっています。
「松前藩屋敷」×「桜」
(松前藩屋敷 しだれ桜:例年の見頃 5月上旬頃)
江戸時代、最北の城下町・松前を再現したテーマパーク「松前藩屋敷」。
「沖の口奉行所」「商家」「武家屋敷」「旅籠」「民家」「漁家」「髪結」などの全14棟を再現しており、当時の歴史や生活ぶりを学べる場所です。
「甲冑着付け」や「松前漬けづくり」を体験できるコーナーもあります。
敷地内には、桜も植えられており江戸時代・松前の春の雰囲気を味わえます。
「津軽海峡」×「桜」
(松前城天守 眼下に広がる桜と津軽海峡)
海を見渡せる高台に位置する松前城は、「津軽海峡」と「桜」の春景色も楽しめます。
桜のトンネルの先には小高くなっている第二公園があり、晴天時には新桜見本園の桜景色と津軽海峡を一望できます。
松前城から第二公園までは徒歩約20分と少し歩きますが、途中に桜見本園や桜のトンネルもあるので、桜をのんびりと満喫しながらプチハイキング気分で行ってみるのも良いですよ。
また、松前城天守の窓からも眼下に広がる桜と津軽海峡を望めます。
「松前城」桜まつりについて
●松前さくらまつり
・会場:松前公園
・屋台:あり
・催しもの:松前町郷土芸能・花神楽・ライブパフォーマンスなど。
・夜桜ライトアップ:4月29日の一夜限り。
例年、 4月下旬から5月中旬頃に「松前さくらまつり」が開催されます。
期間中の土日・祝日には「松前郷土芸能」やLEDでライトアップされた夜桜のもとで披露される「松前神楽」。
*2024年度の「夜桜ライトアップ&松前神楽」は、4月29日の一夜限りのとなります。
こどもイベントや特設ステージでのライブパフォーマンスなども楽しめます。
郷土芸能やライブパフォーマンス、夜桜ライトアップなどの催し物は、期間中限定日のみの開催となります。
屋台では「海の幸海鮮焼き」「カニ汁」「函館おでん」に松前名物「海苔だんだん」なども出店しているので地元の味覚も味わえますよ!
また、松前公園の桜をのんびりとゆったり満喫したい方は松前町の宿に泊まるのもおすすめです。
松前公園すぐ近く!松前城の見えるお部屋もある「温泉旅館矢野」が温泉も楽しめ桜散策にも便利な位置にある宿です。
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「松前城」桜ツアー情報
ここでは旅行会社が企画している「松前城・松前公園」への桜ツアー情報をピックアップしてご案内いたします。
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*スマートフォンでは”MENU”をクリックした画面の一番下に「キーワード検索枠」があります。
☆〈ツアープランの一例〉(ひとり旅・女性限定ひとり旅あり)
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・「【1名1室同旅行代金】歴史名所は地元案内人がガイディングレシーバーで詳しくご案内 五稜郭と松前城などを巡る函館桜紀行 3日間」
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・「【往復北海道新幹線利用】五稜郭公園・トラピスチヌ修道院・松前公園など北海道・厳選12の桜名所ハイライト&名湯・湯の川温泉 2日間」
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・【日本さくら名所100選】角館・弘前・松前は現地案内人がご案内!東北から北海道 列車でつなぐ優雅なる桜紀行」
・この他にも多彩なツアー企画あり!
「松前城」アクセス
松前町へのアクセスは、お車か公共交通機関では「木古内駅(新幹線停車駅)」もしくは「函館駅」よりバスのみとなっています。
車でのアクセス
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②函館駅 →北斗追分IC 函館江差自動車道(約30分)→木古内IC下車 →国道228号経由(約1時間)→ 松前城 着
公共交通機関でのアクセス
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②木古内駅 →函館バス(約1時間30分)→松前城 着
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③函館駅 →函館バス(約3時間20分)→松前城 着
「松前城」まとめ
今回は、「松前城」桜の特徴や見頃・見どころ、桜まつり日程にツアー情報などをご案内いたしました。
①「松前城」桜の特徴
②「松前城」桜の見頃は?
③「松前城」桜の見どころ
④「松前城」桜まつりについて
⑤「松前城」桜ツアー情報
⑥「松前城」アクセス
様々な桜と出会えて北海道では唯一の「日本式城郭」と「桜」の春景色が楽しめる松前城。
ご興味のある方は、ぜひ!足を運んでみてくださいね!
●函館周辺で宿をお探しの方はこちらの記事もご参考にしてみてくださいね。
●北海道の花巡り