栃木県奥日光に位置する「戦場ヶ原・小田代原」。
中禅寺湖に程近く、滝、川、森があり、男体山などの日光連山を眺める開放的な湿原歩きを楽しめるハイキングスポットです。
ハイキングコースはアップダウンが少なく、のんびりと歩けるので初心者の方にもおすすめ!
この記事では、「戦場ヶ原・小田代原」のハイキング時期や見どころ、コース、服装、ツアー・温泉宿情報などをご案内いたします。
「戦場ヶ原・小田代原」特徴
(朝霧で幻想的な戦場ヶ原)
●「戦場ヶ原・小田代原」主な特徴
・ラムサール条約湿地に登録。
・神話から名付けられている。
・約350種類の植物や多くの野鳥も見られる。
「戦場ヶ原・小田代原」は日光国立公園内でも ” 特に厳重に景観の維持を図る必要のある地区 ” とされる特別保護地区に位置しています。
(日光国立公園 戦場ヶ原 三本松展望台)
2005年には「奥日光の湿原」として戦場ヶ原・小田代原・湯ノ湖・湯川がラムサール条約湿地に登録されています。
約350種類の植物や多くの野鳥の姿も見られるのでバードウォッチングスポットとしても人気の高いエリアです。
(左:ノゴマ / 右:ヒレンジャク) |
戦場ヶ原は、男体山の噴火によって堰き止められた堰止湖に土砂や噴出物が積もってできた湿原です。
一方、小田代原の成り立ちは戦場ヶ原と同様ですが、現在では湿原から草原へと変化してきています。
また、戦場ヶ原の名前の由来は、男体山の神と赤城山の神が中禅寺湖の所有権をめぐって争った ” 戦場の地 “ という神話から名付けられたと言われています。
「戦場ヶ原・小田代原」ハイキング時期
戦場ヶ原・小田代原のハイキングおすすめ時期は「5月下旬〜10月下旬頃」です。
画像提供:日光市公式観光WEB(戦場ヶ原 ノアザミ)
●おすすめ時期① 豊かな緑と花を楽しむ!
→「5月下旬~8月」
4月は雪解けが進みますが花の時期には少し早く、5月になると奥日光エリアでも花が少しずつ咲き始めます。
5月上旬頃の戦場ヶ原・小田代原は、まだまだ冬枯れの寂しい風景ですが5月下旬頃になると新緑も育ち、トウゴクミツバツツジやズミの花も開花します。
(湯川沿いに咲くズミ)
そして、いよいよ6月からは本格的に花のシーズン到来です。
ハイキングコースは爽やかな緑に包まれ、鳥のさえずりや虫の音が聞こえる賑やかな雰囲気に!
(戦場ヶ原 ホザキシモツケ)
ワタスゲ、レンゲツツジ、ノアザミ、ホザキシモツケなどが私たちの目を楽しませてくれます。
8月上旬頃になると早くも主役は、秋の花へと移り変わりニッコウアザミ、ウメバチソウ、エゾリンドウ、アキノキリンソウなどが晩夏を彩ります。
●「戦場ヶ原・小田代原」主な花
トウゴクミツバツツジ | 5月下旬~6月上旬 |
ズミ | 5月下旬~6月上旬 |
ワタスゲ | 6月 |
レンゲツツジ | 6月 |
ツルコケモモ | 6月~7月 |
ノイバラ | 6月下旬~8月上旬 |
コバキボウシ | 7月 |
ノアザミ | 7月中旬~8月上旬 |
ホザキシモツケ | 7月中旬~8月中旬 |
クルマユリ | 7月~8月 |
ノアザミ | 8月~9月 |
ニッコウアザミ | 8月~9月 |
アキノキリンソウ | 8月~9月 |
ウメバチソウ | 8月~9月 |
(戦場ヶ原 秋)
●おすすめ時期② 紅葉を楽しむ!
→「9月下旬~10月下旬頃」
秋の訪れが早い「戦場ヶ原・小田代原」では、例年9月下旬頃から草紅葉が見られるようになります。
*9月下旬、戦場ヶ原・小田代原周辺の木々の紅葉は、まだ早い雰囲気です。
10月に入ると赤沼から小田代原へと続くミズナラの森も黄色に染まり始め、「竜頭の滝」「湯ノ湖」などでも風情ある紅葉を楽しめるようになるでしょう。
(左:小田代原の紅葉 / 右:ミズナラの黄葉) |
10月中旬になると「湯川沿い」「湯滝」などの紅葉も進み、ススキの穂が風にたなびく秋らしい景色が広がります。
そして、10月下旬になるとカラマツの黄葉が見頃となり戦場ヶ原・小田代原の秋は終盤に。
11月初旬頃からは早朝の大地には霜が降り冬の訪れを感じるようになります。
●「日光エリア」主な紅葉スポット
*時期はその年の気候によって変わります。
戦場ヶ原・小田代原 | 9月下旬~10月中旬 |
竜頭の滝・湯ノ湖 | 10月上旬~10月中旬 |
湯川沿い・湯滝 | 10月中旬~10月下旬 |
中禅寺湖 | 10月中旬~11月上旬 |
華厳滝 | 10月中旬~11月上旬 |
いろは坂 | 10月中旬~11月上旬 |
「戦場ヶ原・小田代原」主な見どころ
戦場ヶ原
(爽やかな夏の戦場ヶ原)
小田代原
(小田代原 紅葉の貴婦人)
竜頭の滝
(紅葉の竜頭ノ滝)
湯滝
(紅葉の湯滝)
湯川
(緑の木々と湯川)
泉門池(いずみやどいけ)
(戦場ヶ原 泉門池)
星空
画像提供:日光市公式観光WEB
「戦場ヶ原・小田代原」ハイキングコース
引用元:環境省 日光湯元ビジターセンター 環境省_日光湯元ビジターセンター_ダウンロード (nikkoyumoto-vc.com)
*地図が見にくい方は「環境省 日光湯元ビジターセンター」様から確認できます。
環境省_日光湯元ビジターセンター_ダウンロード (nikkoyumoto-vc.com)
●「戦場ヶ原・小田代原」ハイキングコース特徴
・湿原、滝、川、森歩きと変化に富んでいる。
・主な出発地は「湯滝」「赤沼」「竜頭の滝」。
・コースタイムは「約2時間〜5時間」。
*歩くコースによって所要時間は変わります。
*ポイント毎に路線バス・低公害バスも走っているので帰りは乗って出発地まで戻ることも可能です。
*バス利用の際は時刻表をしっかりと確認してください。
戦場ヶ原のハイキングコースは湯川沿いを歩く「自然研究路」、小田代原へはミズナラの森を歩く「小田代歩道」が整備されています。
どちらの道も高低差は少なく木道や砂利道もありますが、とても良く整備されており初心者の方にもおすすめです。
(戦場ヶ原 木道)
湿原、滝、川、森歩きと変化に富んでいて様々な風景に出会えるので飽きることなく楽しみながら歩けるでしょう。
(戦場ヶ原 湯川に架かる赤沼橋)
出発地は「湯滝」「赤沼」「竜頭の滝」などから選べますし、国道120号が湿原の近くを通っているので、帰りに路線バス・低公害バスの利用も可能です。
*バス利用の際は時刻表をしっかりと確認してください。
コースタイムは「約2時間〜5時間」と幅がありますが、歩くルートによって変わってきます。
ハイキング地図を確認しながら、見たい景色やご自身の体力に合わせて最適なコースを考えてみてくださいね。
●「戦場ヶ原・小田代原」ハイキング時の主なルール
②ペット同伴NG!
*生態系保全の観点から国立公園特別保護地区では規制されています。
③野生動物にエサをあげない!
④動植物の採取は禁止!
「戦場ヶ原・小田代原」気温・服装
気温について
●「奥日光エリア」年間気温(2023年度)
平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | |
1月 | 0.5 | -7.7 |
2月 | 2.0 | -6.9 |
3月 | 8.5 | -1.2 |
4月 | 12.6 | 1.3 |
5月 | 16.0 | 5.8 |
6月 | 19.1 | 11.6 |
7月 | 25.2 | 15.9 |
8月 | 24.7 | 17.3 |
9月 | 22.0 | 15.0 |
10月 | 14.1 | 5.3 |
11月 | 10.3 | 1.2 |
12月 | 5.3 | -3.4 |
*出典:気象庁ホームページ(2023年度月ごとのデータ) *参考データ:気象庁 2023年(奥日光観測所)気象庁|各種データ・資料 (jma.go.jp) *所在地:日光市中宮祠 日光特別地域気象観測所(北緯36度44.3分 東経139度30.0分) *作表:上記のデータをもとに「りんぼう日和」が作成 |
上記は「奥日光エリア」の年間気温(2023年度)をまとめた表になります。
標高が約1400mある戦場ヶ原周辺では、夏でも平均最高気温は「25℃前後」、平均最低気温は「15℃前後」でとても涼しい気候となります。
一方で冬の訪れは早く、例年11月には初雪を観測し11月下旬頃には最低気温が0℃以下になる日もあります。
また、春の訪れは遅く雪解けが進む4月にも降雪の可能性もあります。
服装について
服装選びは、奥日光エリアの気温を考えて準備しましょう。
*東京との気温差は約8℃前後あります。
夏でも長袖シャツなど羽織れるものがあると便利です。
ハイキング時は吸水速乾性の優れたインナーを着用し、ケガ防止や虫対策に長袖・長ズボン、靴はハイキングシューズや履きなれたスニーカーで歩きましょう。
ちなみに、ハイキング時は綿Tシャツ、綿パンツ、デニムは汗が乾きづらく重くなるのでNGです。
紅葉が色づく秋(10月)は、気温もグッと下がり東京の12月頃の寒さとなります。
防寒対策をしっかりとしてハイキングを楽しみましょう。
●熊の生息地で目撃情報もあります!
●初心者の方でハイキング時の服装について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にしてみてください。
「戦場ヶ原・小田代原」ツアー情報
ここでは旅行会社が企画している「戦場ヶ原・小田代原」ツアー情報をピックアップしてご案内いたします。
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*スマートフォンでは”MENU”をクリックした画面の一番下に「キーワード検索枠」があります。
☆〈ツアープランの一例〉
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・<ハイク中級>「那須(茶臼)岳・谷川岳一ノ倉沢・戦場ヶ原ハイキング 3日間」
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・<登山初級B>「天空の湿原 奥鬼怒沼と草紅葉の戦場ヶ原 鬼日光湿原トレッキング 2日間」
***この他にも多彩なツアーあり!
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①東武鉄道「日光紅葉夜行23:45」乗車プラン!
*期間限定列車の深夜出発で早朝から奥日光の紅葉を楽しめます。
日光紅葉夜行|国内ツアー・国内旅行予約なら東武トップツアーズ (tobutoptours.jp)
②JRと宿がセット「スゴ得」!
*日帰りから宿泊までプランが選べます。
栃木県 日光・中禅寺湖・奥日光 のツアー|【東武トップツアーズ】国内旅行:ツアー予約サイト (tobutoptours.jp)
「戦場ヶ原・小田代原」周辺の温泉宿
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・竜頭の滝バス停から徒歩約2分
・全室リバービューの口コミ高評価の温泉宿です。
・源泉かけ流し100%のお湯を無料貸切風呂で気兼ねなく楽しめます。
*貸切風呂は3ヶ所あります。
・夕食は「栃木和牛・日光豚」のしゃぶしゃぶ会席をいただけます。
・竜頭の滝駐車場から車で8分(赤沼から車で11分)
・奥日光湯元温泉の硫黄泉(露天風呂)・日光和の代温泉のアルカリ性単純泉(内湯)の二つの泉質を楽しめます。
・全室レイクビューで「温泉展望風呂付き」「温泉半露天風呂付き」のお部屋もあり。
・夕食は地元の食材を使用した「創作和食料理」「とちぎ和牛A5ランク付き創作和食」などがいただけます。
・竜頭の滝駐車場から車で4分(赤沼から車で7分)
・ミズナラの木立に囲まれた緑豊かで静かな環境です。
・大浴場では四季の移り変わりを楽しめる「温泉露天風呂」あり。
*温泉は源泉かけ流しの硫黄泉です。
・夕食は金谷ホテル「伝統のフランス料理」などがいただけます。
・東武日光駅から無料シャトルバスも運行。
・竜頭の滝駐車場から車で7分(赤沼から車で10分)
・元外国大使別荘跡に建つ中禅寺湖一望のロケーションです。
・源泉かけ流し硫黄泉の温泉は「内湯」「露天風呂」「貸切風呂」で楽しめます。
・口コミ高評価の食事は、名物「鱒の唐揚げ湖上苑風」などがいただけます。
・湯滝駐車場から車で5分(赤沼から車で8分)
・源泉掛け流し乳白色の硫黄温泉は「内湯」「露天風呂」で楽しめます。
・お部屋はゆったりとした空間でのんびりと過ごせます。
・夕食は「とちぎ霜降高原牛」などが味わえる旬味会席など。
・湯滝駐車場から車で4分(赤沼から車で7分)
・館内には「ラウンジバー」「売店」などあり。
・温泉は自家源泉から湧く濃いかけ流し硫黄温泉(にごり湯)を「内湯」「露天風呂」で楽しめます。
・夕食は栃木ブランド牛「とちぎ霧降高原牛」や日光の銘柄豚「日光HIMITSUひみつ豚」などの会席料理です。
*2024年改修工事を予定しています。
*サウナ改修工事【9/1~12/25】・大浴場改修工事【12/1~12/25】
・湯滝駐車場から車で7分(赤沼から車で10分)
・100%源泉掛け流しにごり湯を開放感ある大露天岩風呂で楽しめます。
*サウナ・貸切家族風呂もあり。
・「源泉掛け流しの温泉露天風呂付き客室」のご用意もあり。
・夕食は「牛会席プラン(とちぎ和牛)」「和食会席料理」など。
・湯滝駐車場から車で6分(赤沼から車で9分)
・「星空観察」「朝のお散歩会」「ネイチャーハイキング」の体験プログラムも開催。
・「内湯」「露天風呂」「壺湯」で源泉かけ流し硫黄泉を楽しめます。
・夕食は「日光生湯波・日光霧降高原牛・日光HIMITSU豚付き季節の会席料理」がいただけます。
●その他の「戦場ヶ原周辺の宿」はこちら!
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アゴダ
「戦場ヶ原・小田代原」アクセス
車でのアクセス
*冬季は積雪の為、金精道路(国道120号線一部区間)が通行止めとなります。
●戦場ヶ原周辺の主な駐車場
②赤沼駐車場
③三本松園地駐車場
④湯滝駐車場
⑤湯ノ湖畔駐車場
公共交通機関でのアクセス
*運賃・時刻表などの詳細は「東武バス公式サイト」よりご確認ください。
日光路線バス|日光エリア・川越エリア|路線バス|東武バスOn-Line (tobu-bus.com)
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スカイチケットレンタカー
「戦場ヶ原・小田代原」まとめ
今回は、「戦場ヶ原・小田代原」のハイキング時期や見どころ、コース、服装、ツアー・温泉宿情報などをご案内いたしました。
①「戦場ヶ原・小田代原」特徴
②「戦場ヶ原・小田代原」ハイキング時期
③「戦場ヶ原・小田代原」主な見どころ
④「戦場ヶ原・小田代原」ハイキングコース
⑤「戦場ヶ原・小田代原」気温・服装
⑥「戦場ヶ原・小田代原」ツアー情報
⑦「戦場ヶ原・小田代原」周辺の温泉宿
⑧「戦場ヶ原・小田代原」アクセス
豊かな自然をのんびりと歩ける「戦場ヶ原・小田代原」。
ご興味のある方は、ぜひ!足を運んでみてくださいね!